毎朝、いつものようにテレビを点けると、いつものようにニュースが流れ、そのままNHKの朝ドラから「あさイチ」になります。
特別なことがないかぎり、毎日、同じパターンが続くので、時間と天気予報と大きな事件以外は気に留めることはないのですが、一昨日の朝は手を止めてしまいました。
「あさイチ」の特集。「新型栄養失調」。

初めて聞く言葉でした。
飽食の時代ですが、食生活の乱れから、栄養バランスが偏ることは知っていましたが、そんな言葉があるとは。
早速、調べたら、同名の本も出版されていました。
以前から、隠れ栄養失調とよばれていたものも、「新型」なんて言われると、ドキッとします。

 

 

 

 

 

 

馬場典子さんのリポートでは、カルシウム・鉄・亜鉛が不足しやすいとのこと。
どれも大切なミネラルです。
番組では、食材を5つの色で分けて確認する方法が紹介されていました。

なるほど、食材を色で分類する方法は漢方や薬膳でも行われています。
ビジュアル的に分けるのは、やりやすいですね。

でも、一般的な家庭では、番組で紹介したような、いろいろな食材を準備しておくのは難しいのではないでしょうか。
野菜だって、まだ高いし保存や管理も大変です。まして牡蠣なんて。栄養豊富なのは、わかっているけど。

 

そこで、番組では紹介されていなかったけど、メディカルハーブの出番です。

まず、カルシウムと鉄。
メディカルハーブでは「ネトル」が第一選択ハーブです。
豊富にミネラルを含有しています。フラボノイドとビタミンCも含まれていて、ミネラルの吸収を促進します。

妊娠中に貧血になった若い女性のハーブ仲間が、鉄剤も飲まずに「ネトル」で改善したと言っていました。
そういえば、カミさんも、貧血になりました。
フェロミアという鉄剤が出されましたが、胃がムカムカするって、服用をやめてしまったことがあります。
鉄剤の副作用なのか、つわりのムカムカなのか、わからない状態でした。
そのころは、メディカルハーブを知らなかったので、かわいそうなことをしてしまいました。

 

そして、亜鉛。
メディカルハーブでは「マルベリー」が第一選択ハーブです。
マルベリーは、日本名は「桑」です。
昔から飲まれている桑茶です。

α-グルコシダーゼ阻害作用があり血糖を下げる機能性があるので、糖尿病に応用可能です。
すでに、平安時代の栄西禅師が「喫茶養生記」で「飲水病」=糖尿病の症状改善を書いています。

同時に、マルベリーはミネラルにも富んでいて、とくに亜鉛が含まれていることが特徴です。
亜鉛の欠乏は、皮膚の状態を悪化させますし、味覚障害や男性不妊の原因のひとつです。
亜鉛欠乏症には、硫酸亜鉛カプセルが処方されますが、胃腸障害の副作用がありますので、患者さんは結構つらいと言われます。
マルベリーのハーブティーは胃腸障害の心配はないですから、ベストです。

 

毎日の食事時や休息でのお茶を、コーヒーからハーブティーに変えるだけで、様々な病気の予防に応用できます。

いつの日か「新型栄養失調」が、過去の出来事となる日が来ることを望んでいます。